EduTalk

教育に関するテクノロジーやスタートアップ、考えたことについて発信中。

10年先の未来は既に始まっている

昨日ですがHacker News上でBBCの'Foxconn replaces '60,000 factory workers with robots'という記事が大きく注目を集めていました。

www.bbc.com

日本語だと、こちらの記事が分かりやすいです。
iPhone製造のFoxconn、6万人の労働力に大ナタ、ロボットが人間に取って代わる - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

結構前から、10年後に無くなる職業とかそういう記事が結構出てきたものの「そうは言ってもまだ先だよね」、とか「これ本当なの?」と実感を伴わなかった方が多いのでしょうか?

オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった

しかし、既にこうした記事で出てくるような労働力の置き換えというのは始まっています。
BBCの記事では、ロボットが置き換えたのは繰り返しの多い単純な作業であり人間はもっと高度な作業を行うようにした。総合的な人員数は将来的に渡ってはそれほど変わらないというようなことを言っているのですがこれは現状の反発を抑えるために言っていることに過ぎない気がします。11万人中6万人をロボットで置き換えてその6万人分の高度な仕事を作り出すには単純化すると現在の2.2倍の仕事がないといけません。(代替後の高度作業人員数は5万人でそれを11万人にするため)。

Foxconnには140万人の労働者がいるのでそのうち6万人というのは少なそうですが、今後全ての工場でこの流れがおきます。

先日The Economistで中国での都市と地方の収入格差が減りつつあるという記事がありました。
Up on the farm | The Economist

今後ますます地方の収入が上がりFoxconn及び他の工場にとって人間を雇用するよりもロボットを雇用する方がメリットが高い状況がどんどん出てくるということです。

またアメリカのパートタイムの最低時給が15ドルになれば、マクドナルドは人間の代わりに3万5000ドルのロボットアームを採用するだろうという元マクドナルドCEOのコメントも出ているわけです。

ここで考えるべきは今後ロボットの活用が更に増えることによりロボット自体の価格が下がるのであれば、最低時給15ドルどころか9ドルや10ドルでもロボットを採用するほうがコストメリットがある状態になるということです。
そして企業は激しいコスト競争に晒されているので全ての企業はその流れに進むでしょう。

The Economistではフィリピンのコールセンター産業に関しても以前に記事がありました。
フィリピンのコールセンターはアメリカの企業のカスタマーサポートを請け負っているが、その殆どは単純作業のためこれは今後AIに取って代わられるだろうという話です。

The end of the line | The Economist

この記事でフィリピンが取り上げられているのはフィリピンが世界の24%のシェアを占めるBPO大国であるからですが、
日本にもコールセンターはたくさんあります。大連やフィリピンのセブ、マニラにも日本の顧客サポートを行うコールセンターはあります。こうしたコールセンターもどんどんAIに置き換えられるでしょう。

またこれもEconomistの記事ですが、外科手術でさえもコンピュータに置き換わっていくかもしれないという記事がありました。
Will your surgeon be a robot? | The Economist

こうして、色々な産業を見ていくとより実感を持って多くの職業はそれほど遠くない将来に置き換えられるだろうとうことが分かります。

置き換えが行われることを前提にどうすれば良いかを書いた記事は結構あるのでそれについてここでは書かないですが、この記事で言いたかったことは「10年先ってまだ先だよね」とあまり危機感を持ってなかったという方はすでにその未来は始まっているのだということを認識して今から対策をしていくべきということです。

こうした未来が来ることによって人は自分の好きなことを仕事に出来るようになるだろうって話もあるのですが、これは自分でモノを考えて動くことが出来る人に限られてくるんじゃないかなと思います。例えば写真が好きな人ってたくさんいますが同じようなプロカメラマンが何十万人も居てもしょうがないわけです。何かそこに(競争力のある)付加価値を提供することで始めて上手くいくような状況が生まれると思います。この付加価値を付けるのは考える訓練をしていかないと中々難しいんじゃないかということです。

まとめ

長々と書きましたが、結論としてはFoxconnのロボットでの置き換えがいきなり半分以上の人員に対して行われたことに驚いたということです笑 そして、それがたった10年という短いスパンで多くの職業の置き換えがされるという予測に現実味を与えたということです。

【宣伝】
オンライン英会話のリンガルボックスは僕が企画、開発、運営まで全て行っているWebサービスです。英語を身につけたい方、実際独学でどんなサービスを運営出来てるのか気になる方は是非ご覧になって下さい。

ja.lingualbox.com