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EduTalk

教育に関するテクノロジーやスタートアップ、考えたことについて発信中。

クラウドソーシング化の流れは、国内企業の海外移転を生むだろうという話

クラウドソーシングで単価が下がっているフリーランスが大量にフィリピンに移住する未来 http://nomad-ken.com/2133

 

この記事を読んで思ったことを、自分の経験も踏まえて書きます。

 

時給5.56ドルでデザインを全て依頼:

oDeskは、日本で今話題のクラウドワークスベンチマークとしているクラウドソーシングの最大手です。オンライン英会話サービスのリンガルボックスでは、今デザインを全てoDeskを利用して行っています。

 

リンガルボックスは、まだ小規模の会社で社員はおらず代表である僕と、もう一名の2名だけで運営をしています。

 

僕は、フィリピンにおり開発、先生の管理など多くの仕事を抱えていますが、僕自身はデザイナーではないのでPhotoshopIllustratorなどでのデザイン作業は出来ない。

 

そのため、現在oDeskでデザイナーさんを雇って画像編集など全てお願いしています。

どれぐらいの費用感でお願いしているかというと、例えば、Photoshopが出来ればだれでも出来るあるいは、希望をこちらで細かく伝えれば出来るような仕事の場合は時給5.56ドルです。

頼んでいるデザイナーの方はスリランカ出身なのですが、デザインの質は高く今まで合計100件以上の仕事をoDesk内で受注していて、平均評価は5点中4.56点です。

 

日本だと、時給5.56ドルだとどれぐらいのデザイナーが雇えるのかは分からないですが、おそらく現在お願いしているデザイナーさんには劣るかと思います。

 

国内、国外4つのクラウドソーシングを使ってみた:

リンガルボックスでは最近、トップページの画像を下記の画像に変更しました。

f:id:atsuhio:20130731223533j:plain

 

これは、

1. カフェ内で写真を撮影する。

2. 先生の顔写真画像の背景を変更する。(上の黄色の部分です。)

3. MacbookAirの画像の画面内に3つの画像を挿し込む。

 

という内容の依頼でした。

 

これをいい機会だと思って、4つほどのクラウドソーシングに投稿してみました。

 

1つ目は、ココナラです。 

ココナラでは都内での撮影依頼を受けている学生さんで、メッセージに500円以上払いたい旨など送ってみましたが、結果返信なしでした。

 

2つ目と3つ目は、ランサーズクラウドワークスです。どちらも国内では有名なサービスです。

日本人だと仕事の質が高いだろうと思い、いずれのサービスも3,000円で写真のみ(画像編集なし)で依頼を出しました。

結果ですが、下記のoDeskと同様2,3時間待ってみたものの一件も応募がないので依頼を取りやめました。

 

最後に、上記のoDeskです。

oDeskでは、最初写真のみで25ドルで依頼を出し、2,3時間の間に7~8件の応募がありました。ランサーズ、クラウドワークスを取りやめてみてから半日待っている間に更に10件ほど応募がありました。

その中から、ポートフォリオの質が特に高い2人に絞り連絡をしたところ、1人はレスポンスが早く、更に25ドルで写真撮影のみではなく、30ドルで画像編集も出来ないか確認したところ快諾してもらえたので最終的に依頼しました。

 

その結果が上記の写真です。 実際には1度目の写真が希望と違ったため、スカイプでもう一度やり取りを行い、再度写真を取っていただきました。

 

この写真家の方は、マケドニア出身で通常は時給4.44ドルで仕事を受けています。

 

日本語のおかげで守られている:

最初に挙げた記事内でもあるのですが、まだまだ国内の単価は日本語のおかげで守られていると思います。 

海外は基本的に契約が全てで、日本的になあなあで進められないというのもあると思います。(省きましたが、上記のoDeskでの依頼でも、何をするか最初に全て契約内容をまとめてから互いに同意の上依頼をしています。)

 

思ったより早く流れは変わりそう:

ですが、個人的には結構早くこの流れは変わるんじゃないかと思っています。

Chikirinさんが書くように、外資系企業がoDeskなどを利用していけば、日本企業も変わらざるを得ないし、企業でも英語の役割が増し、英語を使える発注担当者も珍しくなくなれば、oDeskなど海外のクラウドソーシングを使う企業は当然増えると思います。

そうすると、国内のクラウドソーシングも自然と海外のクラウドソーシングとの比較となり当然価格は下がります。

 

国内企業の海外移転も増える:

個人的にその後起こると思うのは、国内企業がどんどん海外に移転するだろうということです。 クラウドソーシングで英語で頼めば安くすむのであれば、ほとんどの業務を海外に移動してしまえば、日本でその業務を行うよりずっと安くすむためです。 

P&Gのように、日本は一部機能しか残さないという企業も増えるでしょう。

 

その後、何がおこるのか:

そうなると、自然と国外に簡単に移せないサービス産業の割合が国内で増えてきます。ブラック企業が多いと言われてるような飲食産業、アパレル産業でも競争率が跳ね上がり、就職は大変ということになるかもしれません。競争率が高いということは、給与を下げても応募者は集まるということなので給与も下がると思います。

僕なら、こうなれば楽天のように海外への本社機能移転ではなく、社内での英語を公用語化を選んだ企業を選びます。

逆に英語が出来ないというのであれば、英語化の波に遅れたばかりに競争力も落ちてしまった会社に行くしかないと思います。なかなか大変そうですが。

 

そこまでは、まだ時間があると思いますが、それがすごい長期スパンかというとそうでもないのかな、と思います。