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オンライン上の大学(MOOC)の台頭が日本の大学に与える影響は?

本日、読んだBBCの記事、

UK universities 'face online threat'

は次のような冒頭から始まります。

「現状に満足し台頭するオンライン大学への対策に失敗したイギリスの大学はグローバル競争によって一掃されてしまうだろう。」

 

記事本文では、

「この流れ(記事では雪崩と例えられている。)によって中堅クラスの大学はどんどんと閉校に追い込まれるだろう。」

「現状維持がもっとも危険」

「今後10年以内に大学が潰れていかなければそっちの方が驚きだ。」

 

「アメリカのスタンフォード大学ハーバード大学などがハイテク産業界のスタートアップを多く生み出したのと、同じようなモデルをつくろうという試みは考え直したほうがいい。」

「これまで確かだったことはもはや確かじゃない。20世紀後半に大勢を占めていた高等教育はもはや崩壊したのだ。」

と最初から最後まで一貫して危機感を煽る言葉と、変わることが必要だというメッセージが伝えられています。

 

記事によるとイギリスでは、今年中に国内の大学連でオンラインコースを起ち上げる予定のようです。

 

 

イギリスは英語圏なので、アメリカでのMOOC(Massive Open Online Eudcation)台頭によりオンラインでもイギリス国内の大学と同じように教育が受けられるようになれば必然的にわざわざ大学に良く必要もなくなるのでこういう危機感を持つのはよく分かりますが、日本はどうなのでしょう。

 

日本の場合は、多くの人が英語が使えないので短期的に見ればオンラインの大学がたくさん出てきても大丈夫そうです。

 

ただ、長期的に考えるとこういったことが起きそうです。

 

1. 海外で働くという考え方がより一般的になる。

これまでは海外で活躍したい、という考えで外に出る人が大半だったと思いますが、今後は沈みゆく日本ではなく成長している国で働こう、とか仕事偏重の生活になりがちな日本ではなく海外で働こうという考えから海外へ出る人がますます増えると思います。また日本が移民を受け入れたり、企業の海外人材採用が進んで仕事が減る、そもそも給与が海外と比較して低くなるといったことになれば、海外で働かざるを得ない人も当然増えるでしょう。

 

2. オンライン英会話などで英語がより身近になる。

リンガルボックスなどのオンライン英会話サービスはまだまだ一般的には浸透していないものの、今後はどんどん浸透していくはずです。そして、実際のところ日常生活に困らない程度であれば英会話を身につけるのはそんなに難しくないので、これまでの何倍もの人が英語を話せるようになると思います。

一旦英語に抵抗がなくなれば、オンラインの大学の方が低価格だから、とか良い授業が受けられるから、英語をより身につけられるからという理由でオンライン教育を選ぶ人が増えるでしょう。もちろん海外の大学に留学する人ももっと増えると思います。

 

この2つに加えてそもそもの国内の少子化を考えると、日本の大学も将来的にかなり潰れると思います。

 

 

上位校についても、東大はCourseraにも参加を決めたり、9月入学への変更を検討したりと動きはじめているものの、他の大学はiTunesUに参加している大学がいくらかあるもののまだ動きが少ない気がします。もちろん英語が苦手な日本では中々対応が難しいというのはあるでしょうが。

 

世界がオンライン教育(英語)へと向かう中で、日本の大学も今後動きを求められると思いますが個人的にはこれがきっかけでリゾート扱いされたり、モラトリアム期として捉えられた大学が変わると日本の将来にとっても大いなるプラスなのではと思います。