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海外ノマドをしたい方に台湾・台中は現状あまりオススメ出来ない理由

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台湾・台中市で2ヶ月間ノマドをしていました

僕は普段セブに滞在しているのですが、ちょっとしたきっかけがあって昨年9月10月の2ヶ月間を台中でノマドをしていました。
台中がどこにあるかというと、名前の通り台湾の中で真ん中あたりに位置してます。北の台北、南の高雄に次ぐ台北第三の都市です。

なぜこの台中でノマドすることを僕が選んだかというと、

1. 台北は短期滞在するには生活費が割高
2. 高雄は暑そう
3. 台中は台湾人自身が台湾の中で一番住みたい都市として選んでいる
(最近もCNNでも台中が台湾で一番住みやすい理由という記事が書かれたようです。下記リンク)

edition.cnn.com

という3つの理由があったからです。

実際に住みやすい台中市

実際、台中に行ってみたのですがかなり住みやすい場所だなぁというのが感想です。

個人的に思う台中が住みやすい理由は、

1. 人口がそんなに多くないため、道が混んでいない。
2. しかし、ある程度発展していて美味しいレストランもおしゃれなカフェも大量にある。
3. 家賃が台北と比較すれば大幅に安い。(短期滞在なら半額)
4. 大きな公園が多く緑が多い。

といったものが挙げられます。

また小さな都市ではありますが、地域の住民向けのイベントも毎週のように開催しており僕が滞在してる時は
世界でも最大規模のジャズのフェスティバルが開催されていてかなり楽しめました。

台湾のウユニ塩湖と呼ばれている高美湿地があったり、日月潭も近かったりと観光名所があるのも魅力です。

また行く前に台湾のコワーキングスペースについても調べたのですが、台中市にはコワーキングスペースが2つあり
ノマド向け環境が整ってそうな印象がありました。

10 great co-working spaces in Taiwan

それでも台中市ノマド向けではない理由

それでも個人的に台中がノマドをしたい人にはあまりオススメ出来ないな、と思う理由は1つです。

1. 海外からのノマドワーカーがほぼいない。

上述の通り、台中市にはコワーキングスペースが2つあり僕は2つとも見に行ったのですが1つ目のコワーキングスペースも2つ目のコワーキングスペースも外国人はゼロでした。尚且つどちらのコワーキングスペースも普段からそこにいるノマドな人達が4,5人しかいない。という状態です。

つまり話されている言語は中国語のみかつその4,5人で小さなコミュニティが出来てしまっている状態でした。もちろん英語を話せる人はいるのでその人とは話すのですが、他の人は英語がぜんぜん話せなかったりします。

まあそんな中でも台湾人の友達を作ったりはもちろん出来るのですが、基本的にビジネス的な話をするとかそんなのはゼロなので他の人がやっているスタートアップの話やビジネスの話を聞いて刺激を受けるとかは全くないのです。

Meetup.comのイベントに参加したりもしましたが、台中市にいる外国人は英語の先生ばかりで上記と同様刺激的な話は全然ない状態でした。

よく言われるように、台湾では日本人はモテるし、日本への好感度が高いのですぐ仲良くなれたりはするので、それだけでも満足
という方はいいのですが海外ノマドの人達が求めているものとはちょっと違うのかなというのが最終印象でした。

語学留学をしたり、別に特にビジネス面の刺激は求めてないって方にはとても良い場所だと思うのでそうした方にはオススメしたいと思います。

ビジネス的刺激を受けたいノマドなら台北がオススメ?

逆に台北には2日ほどしか滞在しませんでしたがBufferのグロースハッカーをしている人と出会って話をして大きな刺激を受けられたので次行くならやはり台北かなと考えてます。
(台北はほとんどの賃貸で最低でも6ヶ月からじゃないと借りられず、それより短期のところはものすごい割高なのが問題ですが。。)

台湾で海外ノマドしたいという方の参考になれば幸いです。

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自分が作りたいWebサービスの見つけ方

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さて、昨日のブログ記事でプログラミングで挫折しないためには自分が何を作りたいのかを明確にすることが重要という記事を書きました。

atsuhiro.hatenablog.com


しかし、「作りたいサービスとか特にないしどうすればいいの」と面倒くさくなってしまう方も多くいるでしょう。

そこで今回は、そんな時にどうすればいいのかの方法を挙げてみます。

1.あなたがスタートアップ志向の方の場合

スタートアップ志向の方の場合、小さなツールを作るよりは継続的に拡大していけるようなサービスを作りたいと考えるでしょう。

それならやるべきことは自分の興味の持てる分野をまずは意識してみましょう。またはこれまでの自分の経験も重要です。これまでBtoBのサービスに関わる機会が多く社会人経験が長い方ならBtoBのサービスがいいかもしれません。社会人経験が短くて若いならBtoBでもBtoCでもどちらでもいいかと思います。

現在の僕の場合、興味の持てる分野は大きく分けて、料理、旅行、教育の3つなので、この3つの分野で新しいことが出来ないかを考えます。

業界ごとのマーケット規模なんかを考える方もいるかと思いますが、対してFinTechに興味ないのにFinTechの会社を作ろうみたいなことになると興味が途中で無くなるのでやめた方がいいかと思います。

といってもリンガルボックスはまだ成功してないので説得力に欠けるかと思いますので、既に成功しているけんすうさんの記事を引用すると、

自分が得意なこと、自分とマッチしそうなもの、自分が根源的に欲しいと思うもの、というのをやったらいい気がします。

blog.livedoor.jp


そして、その自分の好きな分野、興味の継続する分野を絞ったら情報を収集しましょう。情報収集するならAngelListを使うのがオススメです。AngelListのStartup Jobsのページでは業界、資金調達段階、企業規模などでしぼり込めます。ここでシード段階やシリーズA段階のサービスを自分の興味のある業界で絞って見ていけば業界の傾向がつかめるはずです。最近の教育業界だとAI関連やVR関連、WebRTCを利用したサービスなどが増えてきてるなー、というようなことが分かるはずです。

例えば下記のように、「シリコンバレー、シード段階、教育」の3つで絞って検索すると、

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55件の検索結果が出てきます。
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シリコンバレーでこれから出てくるサービスをそのまま日本に持ってくるのもありだと思います。日本のスタートアップ業界で有名なサービスの結構な割合は海外のものをローカライズしたものだったりします。

後は、そうしたこれから出てきそうなサービス(シード段階)や既にある程度マーケットフィットが確認出来てるもの(シリーズA段階)に足し算、引き算、掛け算をして行けば自分の作りたいサービスが見えてくるはずです。

僕の場合は、次作るとしたら「小規模グループでの学習マーケットプレイス」かなー、とか「プロの料理人と一般料理愛好者」を結びつけるサービスかなーとかということを考えたりします。

料理に関して言えば最近はYouTubeのファウンダーだったスティーブ・チェンNomという食特化型のYouTubeみたいなサービスを始めていて個人的に興味を持ってみていたりします。

2.小さなツールを作りたいという場合

継続的なサービスよりも、特定の人に気に入ってもらえるようなツールや小規模なサービスを作りたいという方もいるでしょう。(実はこっちの考え方からスタートしているスタートアップのほうが大きく成長してたりします。)

この場合だったら何よりも自分が面倒だな、嫌だなと思っていることや普段からこういうのあればいいのにと思うことを周りから発見するのが大事だと思います。

それが現状思い当たらないという方や、考えられないという場合は、まだ引き出しが少ないということだと思うので1の場合と同様にどんなサービスが具体的に現状あるのかというのを調べてみて何かきっかけがあった時に、その自分の持っている知識ときっかけが合わさるような状態にしましょう。

1の中では簡単に書きましたが、世の中にあるほぼ全てのサービスというのは既にあるものに対する引き算、足し算、掛け算で出来ています。それをするためには土台になる知識があった方がいいということですね。調べてる中で自分がほしいなと思っているものが実は既にあった、と気づいたりするかもしれません。

まとめ

総じていえば、新しいサービスを作るにはアンテナを張っておくことが重要だと思います。
僕の場合は既にリンガルボックスを運営してはいますが、例えばEdSurgeの記事や、TechCrunchのUS版の記事、HackerNewsの主要記事などを追いかけて業界の最新トレンドが常に頭のなかにある状態にしています。

もちろん、それだけで上手くいくとはいえないと思いますが意識しないで毎日過ごすよりは自分の作りたいものが見えてくる可能性は格段に高まるのかなと思います。

プログラミングやりたいけど、特に作りたいものが思い浮かばないなぁ、という方の参考になれば嬉しいです。


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プログラミングで挫折しないために必要なたった一つの重要なこと

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「プログラミングを始めてみたものの、しばらくしたら分からなくなって挫折した。」

こういう経験を持っている方は結構多いんじゃないかと思います。

今では、日本ならドットインストールProgate、海外ならCodecademyやCode Schoolなどプログラミングをインタラクティブに学べるサービスは多くありますが、こうしたサイトを利用しても個人的にはほとんど問題は解決してないなという風に感じています。

個人的な挫折経験

僕も実際のところ何度もプログラミングに挫折しています。
僕の場合は高校を卒業して、これからはコンピュータの時代だと思い早稲田大学のCS学科に入りました。(確か第二期生)
しかし、1年で転部して文学部に入り直しました。

転部した理由の一つは、理系の頭でビジネスが分かる人になれば最強だというようなことを考えたからですがもう一つ大きな理由は、
Javaプログラミングでいきなり挫折してプログラミングはあまり向いてないな、と考えたためです。

その後、大学3年時に再度やはりプログラミングは重要だと再認識してRubyJavaを再度学んでRuby Quizを解いてみたりしていたものの就活時にまた挫折することになります。

今は上場してアプリ開発をしていて、当時から現在まで就活生からの人気も高いあるベンチャー企業(当時はスタートアップという呼び方はしなかった)での最終面接で、当時書いていたプログラミング関係のブログを見たCTOから「これでは使い物にならないね」と言われあっけなく落とされたのです。

また他のベンチャー企業でプログラマとして採用されたのですが、その企業でのインターン中に「あまりプログラムに夢中って感じじゃないし、まだスキルが足りないね」ということで有給インターンから無給インターンとして経験を積むことを指示されたりもしました。

その会社での最終的な職種選択時にプログラマと営業を選べたのですが、結局営業を選びプログラミングをしない期間が数年また積もることになります。この営業を選んだのも自分の頭では「営業は会社の中でしか経験出来ないけど、プログラミングは自分だけでも勉強できるから営業をまずは身につけよう」ということを思っていたのですが、今思うと何度も挫折したためにプログラミングから逃げた部分もあったのかなと思います。

そんなこんなで25歳まではプログラミングを何度も学んでみては途中で挫折するということを繰り返したわけです。

プログラミングが身に付いたのは作りたいサービスがあったから

ですが、現在ではReact.jsとFluxを利用してフロントエンドを開発し、サーバーサイドはRuby on RailsAPIを開発、サーバー構築も全て自分で行う。という風にそれなりに開発出来るといえるぐらいにはなっています。

で、なぜそういう状態に持ってこれたかというと自社サービスであるリンガルボックスを開発したからという一点に尽きます。

リンガルボックスは2012年2月頃からRubyを再度勉強し始めて、8月に公開しました。Rubyは就活の時以降触ってないのでほとんど一から学んだ形ですね。

この時ももちろん途中で挫折しそうになったりはしました。独学だったのでRuby on Railsの構造やMVCの概念を理解するのにかなり時間がかかったし、当時のPayPalサンドボックス(開発者向け環境)は酷い出来で決済を導入するのにも大分時間がかかりました。

それでもどうにかこうにかリリースまで挫折せずにもっていけたのは上記の繰り返しですが作りたいサービスがあったからです。

余談ですが初期のリンガルボックスを開発する上ではRailsCastsがかなり役に立ちました。いまだとGoRailsというサービスがいいかと思いますのでこれからサービスを作るという方は是非使ってみてください。

こうした経験から、これからプログラミングを始めようという方にはプログラミング学習サイトを使ってみるよりもまずは自分が何を作りたいのかということを明確にするのがいいのかなと思います。

作りたいサービスがあることのもう一つのメリット

作りたいサービスがあるということのメリットは挫折するのを防ぐという以外にも大きなメリットがあります。自分に何が必要かが明確になるということです。

例えばリンガルボックスでは現在チャット機能を開発しています。チャット機能を作成する上で僕は現在BEMというCSSの命名パターンを学んでいます。またレイアウトは新たに学んだFlexboxを駆使して作っています。

なぜBEMを勉強したのかというと、今後サービスの規模が大きくなるにつれてCSSがより整理されていることが重要になると考えたためです。以前にもBEMの概念は知っていたし少し学びましたが今回必要に駆られたことで初めてちゃんと身に付いてきていると感じます。

Flexboxについても同様です。Flexboxについては以前Treehouseというプログラミング学習サイトの動画や課題は全てこなしたのですが恥ずかしながら全く身につきませんでした。ただ今回チャットのレイアウトをデザインするにあたってFlexboxが便利そうだと判断したから再度学び今度は身に付いてきています。

簡単にいうと、挫折するような学習の流れでは、

1. 学習サイトや本を上から順番に読む →
2. 覚えることが多すぎて途中で分からなくなる。 →
3. 挫折したと感じて放棄してしまう。

ということが起こるのに対して、作りたいもの起点なら

1. 作りたいものがある。→
2. その作りたいものを実現するために必要なことだけ学ぶ。→
3. 学ぶ分量が少ないのでちゃんと理解出来る。

という風な流れが出来るのです。

また学習サイトなんかだと、学習した割合がパーセンテージ表示されていてちゃんと理解してなくても次から次へと進みたくなってしまったりすることも途中で分からなくなって挫折する一因かと思います。

まとめ

結論を言うと、プログラミングをこれから始めるあるいは前に挫折したけどまたやろうかなという方はまず作りたいサービスを考えるということから始めましょう。また作るサービスを考えたら学習サイトや参考書を一から全部やろうとしたりせずに、実現したいことは何かそれをするには何を学べばいいのかを意識して、そこだけを学習サービスや参考書で学んでいくことが重要です。
参考にしていただけると嬉しいです。


そもそも作りたいサービスはどう見つけるの?という方のために関連記事を書きました。
atsuhiro.hatenablog.com



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Whatsappはなぜ欧米で競合アプリとの競争に勝てたのか

 
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WhatsAppはなぜ欧米で成功したのか(なぜ日本では成功していないのか)

こちらの記事を読んで、要はSMSが主流だった海外でSMSを置き換えるサービスとしての立場を獲得したことでWhatsappは流行ったという分析がされていて興味を持ったのでもう少しそこの時代背景や他のサービスはどうなのかということを詳しく調べてみました。

Appstore登場(2008年7月)以前:

上記の記事にもある通り、この間はSMSがコミュニケーションの主流でした。しかし2007年にBlackBerryのユーザー同士なら無料でメッセージがやり取り出来るサービスBlackBerry Messangerが登場し、SMSの置き換えをしていきます。

Appstore登場後(2008年7月)以降:

2008年7月にAppstoreが公開されましたが、このすぐ後の時点でもすでにメッセンジャーのアプリは結構ありました。

しかしそのほとんどは、AOLのAIMのようにAOLアカウントを持っているユーザー同士しかコミュニケーションが取れないものか、IM+のようにAIMのような単体のメッセンジャーを複数まとめて管理出来るようにしたものでした。

この後、2009年5月4日に、BlackBerry Messangerと同じくSMSの置き換えを狙って登場したのがWhatsappです。当初は、クラッシュが多く友人ぐらいしかつかってくれなかったようなのですが、2009年9月に2009年7月に発表されたiPhoneのプッシュ通知を組み入れたWhatsapp2.0をリリースしたことでアクティブユーザー数を一気に25万人まで増やします。

Whatsappと同様にSMSの置き換えを狙っていたメッセンジャーサービスでは"Ping!"というものがあったのですが、Whatsappは下記のように様々な点でこのサービスを超えており拡大を続けていきます。

  • Facebookとの連携
  • 安定、早い
  • シンプルなUI
  • 携帯の連絡先を自動的に取り込んでくれる

この後、メッセンジャーアプリは次々と立ち上がっていき

2010年3月:

  • KakaoTalkリリース

2010年10月:

  • Tangoリリース(10日間で100万人のユーザーを集め話題になる。)
  • Kik Messanger(15日間で100万人のユーザーを集め話題になる。)

2010年12月:

2011年1月:

  • WeChatリリース

と現在の主要プレイヤーのほとんどがこの時期に登場しています。(LINEはちょっと遅れて2011年6月)

この中で、欧米を主戦場にしているのはTango、Viber、Kik Messangerです。

そこで、この3つのライバルサービスが現時点でWhatsappに(ユーザー数で)負けている理由を書いていきます。

Kik MessangerがWhatsappに現在負けている理由

Kik Messangerの場合はBlackBerry上とiPhone上どちらの端末でも、相互のやり取りが出来ることを売りに登場し、上記の通り、2010年10月のリリース後、クチコミで一気に100万ダウンロードを達成しました。

しかし、2010年11月にBlackBerryより特許侵害で訴訟を起こされ、Kik MessangerはBlackBerryのプラットフォームから排除され、彼らの売りは消えてしまいました。

Kik Messangerの創業者は元々BlackBerry出身で、彼らから支援も受けていたため、この訴訟はKik Messangerにかなりの打撃を与えます。

その後、2011年3月にiPhoneAndroid向けに新しいバージョンのアプリをリリースし、同時に800万ドルの資金調達を行い、HTML5を利用したKik Cards(地図や、Youtubeプレイヤーなどの様々なアプリがカードとして使える)というKik Messengerユーザー向けのプラットフォーム開発に専念していきます。

結果として2012年の11月末までで、ユーザー数は3000万人まで増えたものの、メッセンジャー自体の機能は何も開発されないままになります。

この2012年11月末までの間に、Whatsappはどんどんとシェアを広げます。

2012年12月時点でのメッセンジャーアプリのシェアをまとめたTechCrunchの記事によると、 例えばWhatsappはスペイン97%、イタリア81%、ドイツ84%とかなりのシェアになっていますが、Kikはヨーロッパ含めほとんどの地域で1〜2%のシェアしか占めていません。

参考: The Reality Of The Global Messaging App Market: It’s Really Freaking Fragmented

 

このように、

  • スタートが遅かったこと
  • 裁判沙汰で急ブレーキがかかったこと
  • HTML5へのシフトや、付加サービスの開発にリソースを割きすぎ、肝心のメッセンジャーをおろそかにしたこと。

が、WhatsappにKikがなれなかった理由だと思います。

ViberがWhatsappに現在負けている理由

Viberの大きな失敗は、Android版の開発で遅れを取ったことです。

Viber自体のリリースは、2010年12月とこの時点でWhatsappには1年半以上の遅れをとっており、この後アンドロイド版を2011年5月にリリースするものの当初5万人までしか利用出来ない制限があり、正式にAndroidがリリースされたのが2012年7月19日です。

こちらもリリースに時間を取っている間に大きく差を広げられてしまったと言えます。

また、元々のスタートがSMSの置き換えではなく、Skypeを置き換えるというところのためメッセンジャーに特化されたWhatsappに比べてインターフェースが複雑になったこと。海外では携帯の通信料が従量制の場合が多く、Whatsappに比べて帯域を多く取るViberは料金が高めになってしまうこと。も理由として挙げられると思います。

またWhatsappでは2011年2月時点でグループチャット機能が既に追加されているのに対し、Viberは2012年7月のリリースとかなり遅れています。

また、現在ユーザー数2億8000万ですが、月間アクティブユーザー数は1億人となっており、Whatsappのユーザー数4億5000万人、日間(月ではなく日!)アクティブユーザー数3億人に大きく水を開けられています。これに関しては理由がはっきりしないのですが、Skype自体のiPhoneアプリiPadアプリの質が高くなってきており、一旦Viberに来たユーザーがそちらに流れてしまった、チャットに比べて電話は使う機会が少ないといった理由が考えられます。

Tangoについて

Tangoについては、Viberに近いVideoメッセンジャーとして始まっていて2010年10月にリリースしてから10日で100万人のユーザーを集めています。しかし、文章でのチャット機能の実装をしたのは2012年の始めと、少し遅れていること途中からSNS化をはかりゲームなどを入れていったこと(複雑化)、広告を入れて行ったことなどが現在ユーザー数1億5000万人とWhatsappに離されている理由かと思います。しかし、Tangoの場合は収益性から見ればWhatsappより成功しているのではと見られ、実際にCEOがWhatsappのビジネスモデルでFacebookはどれだけ収益を上げていけるのか。と疑問視するようなコメントも出しています。

現時点で、Whatsappのユーザー数が一番多い理由

ここまでのまとめとして、Whatsappが現時点でユーザー数でトップを走っている理由は、

  1. Whatsappの考えとして語られている通り、SMSの完全な代替を最初から継続して狙っており、シンプルさを保ったこと。
  2. 他のサービスに比べてローンチが早かったこと
  3. 他のサービスのようにHTML5でのサービス開発やゲームなどの開発に時間を割かず、核となるサービスの安定度、速さの改善、新機能開発に注力出来たこと。

補足1: Whatsappの初期のブログのタイトルを見ると"because SMS is so 2008"という副題がついており、最初からSMSの代替サービスを狙っていることがはっきり書かれています。またブログの記事からBlackBerry Messengerを初期段階では強く意識していたことが分かります。

補足2: アプリ上に広告を載せないに関してはViberも同じです。

補足3:有料だったから信頼性が高かったということはなく、実情はユーザーが一気に増えるとお金が足りなくなるので有料化して拡大を一時押さえてたようです。

 

が言えそうです。

得られる教訓は?

インフラを置き換えるようなサービスをするならとにかくシンプルさを保って、核となる機能(Whatsappなら速度、安定性)を最高のものにしていくことが大切なようです。

(といってもインフラを置き換えるようなサービスを一から作る機会はほぼない気がしますが。。)

Whatsappの場合は広告宣伝もやらなかった訳ですが、これも広告宣伝をするとそちらに目が行き始め肝心のサービス開発がおろそかになるだろうから、という経営者の方針です。とにかく全てをサービスの質向上に注ぎ込んだのです。

ただKik Messengerが長い助走期間を経て今どんどんと盛り返し始めている(現在ユーザー数1億3000万人)ことを見ても、一旦WhatsappはExitでゴールを迎えましたが、この市場で勝てるプレイヤーは他にもたくさん出てくると思います。

メッセンジャーアプリ市場の歴史

最後に見づらいですが、簡単に歴史を

2007年:

2008年7月:

  • Apple Appstoreの登場

2009年5月4日:

  • Whatsappリリース

2010年3月:

  • KakaoTalkリリース

2010年10月:

  • Tangoリリース(10日間で100万人のユーザーを集め話題になる。)
  • Kik Messanger(15日間で100万人のユーザーを集め話題になる。)

2010年12月:

2011年1月:

  • WeChatリリース

2011年2月22日:

  • Whatsappにグループチャットが追加

2011年3月:

  • Kik Messangerが800万ドルを調達

2011年4月:

  • Whatsappが800万ドルを調達

2011年5月:

2011年6月24日:

  • LINEリリース

2012年3月:

  • WeChatのユーザー数が1億人を突破

2012年7月19日:

  • Viber Android版を正式リリース、グループチャットを追加

2012年7月24日:

  • Viberのユーザー数が9000万人を突破

2012年9月:

  • WeChatのユーザー数が2億人を突破

2013年1月18日:

  • LINEのユーザー数が1億人を突破

2013年7月17日:

  • Whatsapp(ユーザー数2億5000万人)、iPhone版も初年度無料に変更

2013年10月:

  • WeChatがユーザー数が6億人を突破

2013年11月23日:

  • LINEのユーザー数が3億人を突破

2014年2月:

  • 楽天Viberを$900M(ユーザー数2億8000万人だが月間アクティブユーザーは1億人)で買収
  • FacebookがWhatsapp(ユーザー数4億5000万人で日間アクティブユーザーが3億1500万人)を$16Bで買収 

翻訳記事を書くことが英語のリーディング向上に役立つ理由

このブログで、僕は定期的に翻訳記事をアップしていくようにしています。例えば下記のようなものです。

なぜ、翻訳記事を書いているかというと一つはもちろん面白い記事のことを読者の方々に知って欲しいというのがありますが、もう一つ意識しているのは自分のリーディング力向上です。

僕は普段から、洋書を読んだり、英語のドキュメントを読んだりする機会は非常に多いのですが、そうした場合だと自分だけが理解出来ればいいので、意味が曖昧な部分があっても適当に読み飛ばして理解できるのならそうしてたりします。

おそらくほとんどの方が英文を呼んでいるときに同じ作業をしているかと思うのですが、そうすると実は意外と自分がさっと捉えた意味がちゃんと理解しつつ読んだ時と違ったみたいなことは起こっているのです。(これは翻訳記事を書いたりすると分かります。ちゃんと読んでも間違えていることもありますね。)

やはり翻訳記事を書くとなると、自分でも間違えた訳なんて書けないという緊張感があるので、ちょっとでも文法的にわからないとか、単語が分からないということがあるときちんと調べるようにするんですね。

だからその中で、自分が理解しているようでちゃんと理解の出来てない文法や、今まで知らなかった単語の意味を学習していけます。

 

こうしたメリットがあるし、読む側にとっても自分が面白いと思ったものを面白いと思う方は非常に多いはずですので、ブログのネタに困ったぞという時には、英語のブログで面白そうなものを探してきて翻訳記事を書いてみてはいかがでしょうか。

これは英語の勉強にいいぞときっと感じると思います。

 

発音重視のオンライン英会話リンガルボックス運営しています。

主要なニュースを無視する力【翻訳記事】

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僕が現在非常に注目しているBufferというシリコンバレーの企業は、自社ブログを通して大量のトラフィックをサービスサイトに集めています。これは、スタートアップの経営者やビジネスマンにとって役に立つブログ記事を大量に公開しているからですが、特に創業者のJoel氏の記事が面白く、僕は彼の個人ブログに挙がっている89個全ての記事を読んでしまいました。

 

本日はその中から一つの記事を紹介します。

"The power of ignoreing mainstream news" - 主要なニュースを無視する力" 

約2年前、僕は主要なニュースを読んだり見たりするをやめました。僕はオフラインでもオンラインでも新聞は一つも読まないし、テレビも全く見ません。 僕は最近このことをFacebookTwitterで書いたのですが、それが多くの議論を生んだのでここで自分の考えや経験について詳しく述べようと思います。

 

最初にニュースを無視し始めたとき、僕は自分に時間があれば本当はニュースは読むべきなのだけどそうじゃないから、というような言い訳を頭の中では考えてました。でも、今は自分で強く決めてそうしてるし、主要ニュースを無視することで自分は毎日それをしているよりも幸せだと感じています。

またこの2年間は僕の人生の中で最も楽しく、生産的な時間を過ごせたと感じているし、僕がしてきたことの中でも最もすごいことのいくつかも達成できました。

ニュースはネガティブ

僕が主要メディアについてこの何年間で学んだ一番面白い事実は、報道されているほとんど全てのニュースはネガティブだってことです。 研究が明らかにしているのは、悪いニュースと良いニュースとの割合は17:1だってことです。要は95%はネガティブということですね。これはかなりの割合ですし、もしあなたが最近見たニュースについて考えてみればそれは驚くほどネガティブなものが多いはずです。 僕の経験では95%というのは間違いなく正しい割合だと思います。 でも、95%がネガティブというのは、実際の世界での良いことと、悪いこととの割合とは全然違うと思います。多くの良いニュースがあるのだけど、そのニュースでは単に新聞が売れないということなのです。

 

主要なニュースは、戦争や自然破壊や殺人、他にも多くの災害について報道をしています。 主要なニュースを見たり読んだりしても世界はひどい場所で、それは毎日もっとひどい場所になっているという結論しか出てこないように思えます。 でも、実際は真逆なのです。 僕たちは素晴らしい時間を生きていて、人類は今までにも増して早く日々進歩を遂げているのです。

ネガティブなニュースの効果

もう一つ、僕がここ何年かで学んだ面白いことは、周りの出来る人達の存在が自分のやりたいことを達成させていく上でかなり大きな意味を持つということです。本質的に、あなたを取り巻く環境にも同じことが言え、自分の取り巻く環境を変えることは難しい選択の一つで、私たちは実際自分を取り巻く環境を色々とコントロールしてます。

 

これらの2つの点 - 私たちは、自分たちではどれだけ自分が強い意志を持っていると思っていても周りの環境に大きく影響されてしまうということ、周りの環境は自分たちが思う以上に自分でコントロール出来る、ということは僕のここ数年の成功の鍵となっています。

 

"Information is food"というTEDの話で、JP Rangaswamiはスーパーサイズ・ミーのように、マクドナルドを31日間食べ続けることと、FOX Newsを31日見続けることを比較しました。 要は、主要ニュースは情報のファーストフードということですね。私たちが取り込むべきずっと健康なタイプの情報というものがあるのです。

ニュースを見ることによる機会損失

もう一つ重要なことで見逃しがちだと思うのは、あなたがニュースを見ていたその時間で他に出来たことです。

 

僕が子供だったとき、僕の両親は6時のニュースをいつも見ていました。毎日6時ぴったしにそれは始まって、もし僕達がそれを見逃すと、僕たちは間違いなく自分たちの生活にとって不可欠な何かを見逃してしまうことになるのです。

 

10代のころ、僕は徐々にその習慣から逃れていくようにしていきました。 最初は、単にニュースを見る代わりに自分が楽しんでいることをするようにしました。 僕は家族と座ってニュースを見る代わりにオンラインゲームをしていました。 面白いことに、僕のゲームへの情熱はコードを書くという役立つ趣味に変わっていき、それは僕のスタートアップの成功に大きく寄与しました。

 

ニュースを見ないことは、あなたからネガティブな考えを消してくれるだけでなく、あなたの達成できることにも影響します。 またニュースを見る時間はあなたが他の面白いことや素晴らしいことが色々出来る貴重な時間なのです。

 

・あなたはその時間でジムに毎日行っていい気持ちになることが出来ました。

・あなたはその時間で他の人を助けて自分も幸せになることが出来ました。

・あなたはその時間で将来的にスタートアップに変わるようなプロトタイプを作ることが出来ました。

・あなたはその時間で他の人達に役立つようなブログの記事を書くことが出来ました。

まずは1ヶ月主要ニュースから離れよう

主要ニュースから離れたことは、僕の生産性や幸せにとって、この2年の間にした最良の決断の一つです。 もしあなたがまだニュースを見たり読んだりすることを習慣としているなら、トムソン・ジェファーソンのアドバイスを参考にして、まず1ヶ月ニュースから離れることを僕は強くオススメします。

 

私は新聞を一つも取っていないし、読みもしない。そしてそのことで私はより幸せになっていると間違いなく感じている。

洋書で英語学習を考えるならビジネス書から始めるのが一番いい理由

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はじめに

オススメの英語学習法の一つとしてよく挙げられるものの一つに、洋書を読むというのがあります。

この洋書を読むという方法ですが、結構ハードルが高いですよね?

よくあるのが、洋書を読もうと一念発起して買ってみたものの、ページを読み進めるのに日本語の何倍もかかるし、分からない単語も多いので日本語で読むよりも理解度も低くて途中で訳が分からなくなって投げ出してしまうというパターンです。

実際僕も高校2年生の時に、"The Catcher in the Rye"を図書館で借りてきてチャレンジしてみたものの、30ページも進まずに投げ出してしまった記憶があります。(大学生の時に再チャレンジして無事読み終えられました。)

 

そうした中々洋書挑戦したいけどハードル高いなと感じてる方には、まずビジネス書から始めることを僕はオススメします。

洋書での英語学習を始める上でなぜビジネス書がいいのか

簡単に書くと以下の3つです。

1. 繰り返し同じ主張が形を変えて出てくることが多い。

2. 使われている単語がどの本を読んでも大体同じ。

3. 物語に比べて情緒的な表現が少ないので読みやすい。

1. 繰り返し同じ主張が形を変えて出てくることが多い。

僕がこれを一番大きく感じたのは"Chasm"(邦題: キャズム)を読んだ時です。

この本の主張は単純で、サービスを立ち上げた時、最初にイノベーター層、アーリーアダプター層という新しいモノ好きの人が使ってくれることがあるけど、そこからより多くの人(マス)に広げて行く上では大きな溝(キャズム)を超えて良く必要があるというものです。

アメリカのビジネス書は大体そうなのですが、こういった新しい主張をする本の場合、その主張をサポートするための実例や、データを繰り返し説明していきます。

そのため、一つのチャプターを読んだ時に内容がよく理解出来なかったこととしても、次のチャプターで事例が出てきて理解出来るということがよく起こります。

物語であればどんどん場面が変わっていき同じようなシーンはないので一度よく分からなくなるとずっと分からないままです。

2.使われている単語がどの本を読んでも大体同じ。

これもビジネス書を何冊か読んでいくと分かることなのですが、1冊の本を読んで出てくる単語や表現を一度覚えておくと、他の本にも全く同じ言葉や表現が同じ形で出てくることが多いのですね。

物語であれば、もっと独自の表現を使って主人公の気持ちを表現したりということが多くファンタジーであれば、その本だけの造語などや新しい単語が大量に出てきて読み進めていくのがかなり大変です。

3. 物語に比べて情緒的な表現が少ないので読みやすい。

2番目と重なるのですが、ビジネス書では主張を伝えるのがもっとも大切なので、分かりやすい平易な言葉で難しい言葉や文法はあまり使われません。そのため、基本的な文法が分かっていて、単語がある程度わかればそれほど苦労せずに読み進んでいけます。

物語だと、村上春樹村上龍の小説など思い浮かべて頂ければ分かると思うのですが小説家ごとに違ったスタイルで場面や感情を表現していることが多いので、文法も語彙もかなり高いレベルにないと中々理解が大変です。

 

このように物語に比べれば、ビジネス書はかなり読みやすいと言えます。

僕は今"4 hours work week"(邦題: 週4時間だけ働く)を読んでいて、この本はかなり分厚い本なのですが、上記にあるように同じ主張を形を変えて事例を変えて書いているところが多いので、適当に読み飛ばししながらでも十分に主張は理解出来ます。

まとめ

ビジネスマンの方で忙しいのであれば特に、どうせ英語を勉強するならビジネスにも役立てたいという方多いと思います。そうした方は、例え日本語訳版があったとしても、是非洋書のビジネス書を読むことをオススメします。一度買えば分かるのですが、日本語翻訳書と洋書(kindle上で買う場合)の値段を比べると洋書が圧倒的に安いです。例えばThe Founder's Dilemmaという本で言うとKindleで買えば12ドルですが、日本語版は3600円します。実に3倍の違いですね。

また、もう一つのメリットは翻訳される前の本も早めに読めるということです。例えば僕が今読んでる"Hooked"という本は、アメリカでは昨年12月30日に出版されたばかりの本で非常に人気を集めているのですが、日本語ではまだ読めません。

是非、こうしたメリットを受けるためにも一度洋書での英語学習をお試しされることをオススメします。

 

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