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メルカリ疲れ=コミュニケーション疲れ。マネージドマーケットプレイスがこれから盛り上がる理由

CASHという、ブランド物を写真で取ると即座に審査が完了し、その場でお金を受け取れるというサービスがあります。このサービスに関するインタビューでCEOの光本勇介氏はメルカリ疲れに関して言及し、購入者とのやり取りでさえ面倒だと感じるユーザーが増えていると話しています。

また連続起業家でCAMPFIRE代表の家入氏はTwitterで下記のようなことをつぶやいています。

日本では、これまで全然話題になっていないのですがアメリカでは、メルカリのように運営がシステム以上の部分では間に入らないようなマーケットプレイスと対比させて、マネージド・マーケットプレイスと呼ばれるサービス体系が注目を浴びています。

今回の記事では、このマネージドマーケットプレイスがこれから盛り上がる理由について書いていきます。

マネージド・マーケットプレイスとは

マーケットプレイス(日本だとマッチングサイトと言われることも多い)とは、簡単にいうとサービス提供者、購入者間がスムーズなやり取りが出来るような場所のことで、運営事業者は多くの場合自社ではサービスを提供しません。こうしたサービスは大量にあり珍しいものではないですが有名なものをあげると、既に上記で取り上げたメルカリ、ココナラ、AirBnBなどがあります。

例えば、AirBnBのようなサービスの場合、ホテルのように予約サイトで予約したら後は当日行くだけというわけにはいきません。例えば、サービス提供者が当日は貸出が無理だったり、価格交渉が発生したり、自分のことを気に入らなくて断られるということだってありえます。
また、こうしたサービスでは一般的に相互レビューをすることで質を担保するというようなことをしているのですが、相手のことを悪く書けば、自分のことも悪く書かれるかもしれない、という不安から多くの人は評価を甘めにつけます。結果として、質のそれほど高くないところでも5つ星が並んでいるようなことが起こり、本当に質が高いところを探すのは大変だったりします。

また情報の非対称性によって、大して価値の高くないサービスを高値で売りつけられるような場合もありえます。例えば、中古車を買い取ってもらうサービスがあるとしましょう。この時、中古車業者は当然ながらその車が持つ本当の価値を知っています。しかし、売る側は業者側と同一の知識を持っていることはまずありません。結果として、適正な価格を知るには複数の業者を回って価格を知るような作業が出てきたりします。

車のようなモノであれば、まだ分かりやすいですがサービスだとどうでしょうか?例えば家のリフォームだとどうでしょう?価格が安かったとしても安いなりの素材を使われてしまう可能性があります。デザインの提案が酷い場合だってありえます。また購入者側に専門知識が無いために、仮に5つ星の評価があったとしても信頼性は担保されません。また例えば、業者によって得意分野が違っており、特定の分野ではすごく質が高くても、別の分野は並ということだってありえます。

こうした理由から、マーケットプレイスが間に入って、目的に沿った業者選び、価格交渉といったことを購入者に代わって行うサービスのことを、マネージド・マーケットプレイスと呼びます。

マネージド・マーケットプレイスはここ数年話題になっており、既に多数存在しています、日本でも呼び方が浸透していないだけで実質マネージド・マーケットプレイスであるサービスもあります。

マネージド・マーケットプレイスの事例1: Pro.com

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pro.com


一つ事例として挙げられるのが、最近1000万ドルを調達した家の修理のマネージドマーケットプレイスサービスPro.comです。このサービスは開始当初はマネージメントをせず単純に業者と家のオーナーを結びつけるだけだったのですが、運営する中でそれでは、サービスの質、顧客満足度の担保が難しいということに気づき、ビジネスモデルを変更したそうです。現在ではサービスを提供している都市ごとに専門のチームを置き、自社の持つ契約社員と提携業者とで併せてサービスを提供しています。このモデルが上手く回っていることが今回の資金調達に繋がったといいます。

マネージド・マーケットプレイスの事例2: CarDash

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こちらはY Combinator2017年夏のクラスに採択された企業です。このサービスは、車の修理を自分で車を業者に持っていかなくても出来、しかも即日で帰ってくるという利便性を最大の売りにしています。このサービスのもう一つのキモとなる部分が、業者の選択、価格交渉、コミュニケーションを全てCarDashがやってくれる点です。

CarDashを使わない場合、顧客は複数の業者を自分で回ったり、写真を送って価格交渉するということをしなければなりません。値段だけでは、最適な業者の判断は出来ないので不安もつきまといます。例えCarDashに高めの手数料を払ったとしても特に忙しい方であるほどこのサービスに価値を感じる人は多いのではないでしょうか。

マネージド・マーケットプレイスの注意点

マネージド・マーケットプレイスはいいことだけではありません。悪い点として、手数料が高くなるということがあります。TechCrunchの記事によると、マネージメントが入らないマーケットプレイスの場合、手数料は10%程度が相場となりますが、これがマネージドマーケットプレイスの場合、30%-45%というような割合になります。そのため、ある程度、所得が高く、手間を代行してくれることに高い価値を置いてくれる人がメインターゲットとなってくるのかと思います。

マネージド・マーケットプレイスに向いているもの

マネージド・マーケットプレイスを運営する最大のメリットは、サービスの質を担保しやすく、顧客満足度を向上させられることです。また、高い顧客満足度を維持できればブランドを作ることが出来ます。

こうした点から個人的に考える、マネージド・マーケットプレイスに向いているサービスは特徴は以下の2点だと思います。

1. 専門性が高いサービスで顧客自身で適切なサービス提供者を選んだり交渉するのが難しい。
2. サービスやモノ自体の価格が高く、コミュニケーションを代行しても利益が出やすい。

実は、最近UpWorkが企業がフリーランサーを選ぶ際に個別サポートをしています。きっかけは分からないのですが、これはニーズが大きいのではないかと思います。プログラミングやデザインのようなサービスは特に依頼者側が詳しくない場合、どの人に依頼をするのがいいのか分からないし、大量にいるフリーランサーと一人一人やり取りしたり、プロフィールを見るのは大変です。なおかつ、UpWorkの場合は、長期に渡るプロジェクトも多いことや、時給数十ドルから数百ドルという人も多くいることなどから依頼者側の顧客満足度が上げられれば、将来的に十分に利益が回収できると思われます。

AirBnBのようなサービスでも、例えば誰でも登録出来る、住宅の管理も住宅提供者に任せるのではなくて、高級住宅に特化して、住宅管理もマーケットプレイス運営者が自社で業者を雇ったり、契約社員を使って管理するというようなことが出来るかもしれません。(既にありそうですが)

日本だと、くらしのマーケットという伸びているサービスがあってこのサービスは業者と購買者のマッチングのみを行っていますが、こうしたサービスのマネージドマーケットプレイスなども考えられそうです。

マネージド・マーケットプレイスがこれから盛り上がる理由

盛り上がる理由と書いていますが、日本だとこうした呼び名自体がまだない状態ですので、まだまだ白紙の状態から参入できる業界が多いのではないかと思っています。また最近、「自分の時間を買う」ことで人はより幸せになれるという記事が話題になってましたが、自分でやり取りすることに時間を費やすよりも、それを全部任せられる方が幸福度が上がるという点も、こうしたサービスがこれから盛り上がる理由になるんじゃないかと思えます。既に21世紀はモノはシェアして、体験を購入するという時代になっているし、これからもその傾向は続くと思われることからも

外食したりお手伝いさんを雇って「自分の時間を買う」ことで人はより幸せになれるという結果が判明 - GIGAZINE

まとめ

いかがだったでしょうか。これからマーケットプレイス型サービスをしていけないかを考えているという方は、是非マネージドマーケットプレイスについて分析してみてはいかがでしょうか。

参考記事:
The Evolution of Managed Marketplaces
Anatomy of a managed marketplace | TechCrunch

Y Combinator 2017年夏 全108社の中から気になるスタートアップ7社を紹介

スタートアップに関わる人だったらご存知の方も多いかもしれませんが、Y Combinatorというスタートアップアクセラレーターがあります。世界でスタートアップアクセラレーターは多数存在しますがその中で最も有名なもので、これまでにDropboxAirBnBなど名だたる企業を多数排出しています。

本日はつい先日Demo Day(アクセラレータープログラムの締めくくりとして、投資家を集めてプレゼンテーションを行うイベント)が行われた2017年夏のクラス(全体では25期)108社の中から個人的に気になるものを8社を紹介します。

1. Caelum Health: 健康コーチングサービス

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Caelum Healthは、まず現在抱えている健康問題(下痢気味、便秘気味、腹痛、腹部の膨張)を登録すると、それを解決するために減らすべき食材を教えてくれます。こうした食材の摂取を減らすことで、多くの人には2週間以内に健康問題の改善が見られるとのことです。問題が解決していくだけでなく、どうしてそれらの食材が健康問題につながっていたのかを科学的に解説するレッスンや、今後どのような食事のとり方をするのが良いかなどのレッスンをアプリ上で受講することが出来ます。また、個別の質問がある場合は、テキストチャットで専門家に質問が出来るようです。

2. Vanido: AIボイストレーナー

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  • 創業年: 2016年
  • 資金調達額: 12万ドル
  • 創業者: Himanshu Singh、Varsha Ashok
  • URL: https://vanido.io/

VanidoはAIによるボイストレーニングを提供するアプリです。サイトによると、息の仕方、音程のとり方や、安定のさせ方などをレッスンを通じて学び、また自分の歌い方で何がダメなのかを即座にフィードバックしてくれるそうです。また決まったレッスンだけでなく、自分の好きな歌を練習することも出来ます。

3. CureSkin: AIスキンケアコーチン

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CureSkinは元Googleのエンジニアで共にスタートアップCTOを経験したことがある2人の創業者によるスタートアップです。スキンケアが事業なのですが共に男性なのでどういう経緯でこの事業にたどり着いたかが気になるところです。創業者は共にインド人なのですが(ちなみに上のVanidoも創業者はインド出身です)TechCrunchの記事によると、インドでは皮膚科の医師の数が足りておらず、こうしたアプリに対するニーズは大きいそうです。現時点でも皮膚の症状の内80%を写真のみで判断出来、毎週7000人がこのサービスを利用しているそうです。

TechCrunch上ではAIと書いているのですが、アプリの説明やサイト上の説明を見る限りでは、現状は写真で皮膚の症状をしらべた後、実際の皮膚科の医師とチャットを通して対話し、どう対策を取ればいいのかしることが出来るというのが現時点でのメインサービスのようです。

4. Mystery Science: 小学校講師向け科学学習クラス支援ツール

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Mystery Scienceは、小学校向けに講師の科学授業を支援するツールを提供しています。アメリカでも小学校では一人に講師が多数の科目を教えるのが普通で、科学専任の講師がいる小学校は全体の6%程度だそうです。科学に詳しくない先生でもMystery Scienceを利用することで、子供が科学好きになれるような授業を行うことが出来るといいます。今年8月時点で、全米の小学校の内10%がこのサービスを導入済みとのことです。

レッスンは、先生が子どもたちに対して例えば、「太陽はなぜ登ったり、沈んだりするのか?」などの質問を投げかけながら、2分間の関連動画を見せる。動画を見た後で子どもたちとディスカッションをする。その後実際に実験などを通じて疑問を解決していく。という流れで行われるとのことです。

5. Py: Duolingoのプログラミング学習版

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  • 創業年: 2016年
  • 資金調達額: 不明
  • 創業者: Will Murphy, Derek Lo 共にYale大学のCS学科の学生
  • URL: https://www.downloadpy.com/

PyはYale大学コンピューターサイエンス学科の2人の大学生が作ったアプリです。多くの人がプログラミング学習に興味をもっていても、続けられずにあきらめてしまったり、時間が取れないという問題があるため、スマフォ上で簡単に学べるものを作ろう。という考えから始まったそうです。Duolingoのようにツリースタイルで小さなクイズを繰り返しながら学習を進めていくのが特徴です。一つのコースは大体2.5時間程度で終わるものになっていて、プログラミングを本格的に学ぶというよりは、最初の取っ掛かりとして全くの初心者が使うのにいいかもしれないというのが個人的な印象です。

6. Lambda School: 就職が決まるまで無料のオンラインプログラミングスクール

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アメリカでは、プログラマーの給与が高いこと、政府がプログラマーの将来的な不足のためにプログラミング教育を支援していることなどを理由にたくさんのコーディングブートキャンプ(集中レッスン型のプログラミングスクール)が存在しています。以下のレポートによると、2017年はこうしたブートキャンプで23000人の生徒が学んでおり、2013年の2178人から4年で10倍の規模になっています。生徒は平均で11400ドルをこうしたサービスに支払っているのですが、その後の就職が保証されている(就職先紹介などは行っている)わけではなく、また就職前に多額のお金を支払うのは負担です。

2017 Coding Bootcamp Market Size Study


ラムダスクールでは、こうした問題を解決するために就職までは完全無料で就職が決まったら給与の17%を2年間支払う。という料金体系のサービスを提供しています。(または最初に2万ドルを支払うという選択肢もある。)

7. CarDash: 車修理のマネジドマーケットプレイス

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  • 創業年: 2016年
  • 資金調達額: 530万ドル
  • 創業者: Yinon Weiss(ハーバードMBA), Todd Opalski, Sam Corcos
  • URL: https://www.cardash.com

CarDashは、自分で車を修理屋に持っていくのではなく、スマフォ上で注文を行うと付近の修理業者が車をピックアップしてくれ、修理後同日中に戻してくれる。というサービスを運営しています。提携業者をCarDahsが最初にスクリーニングしており、また修理を担当する企業もCarDashが選んでくれ
面倒さが全くなく質がある程度担保されるのが最大のメリットです。

まとめ

いかがだったでしょうか? ここにあるのは、教育系やコーチングのサービスが多いことからも分かる通り僕の視点で気になったものだけを紹介しています。もし他の企業も知りたいという方はTechCrunchで全108社が紹介されているのでご覧になってみてはいかがでしょうか。

All 50 startups from Y Combinator’s Summer 2017 Demo Day 1 | TechCrunch
All the companies from Y Combinator’s Summer 2017 Demo Day (Day 2) | TechCrunch

マーク・ザッカーバーグの投資している注目の教育(Ed-tech)スタートアップまとめ

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あまり知られていないかもしれないですが、Facebookの創業者でCEOであるマーク・ザッカーバーグはアメリカ国内や、インドなど複数のEdTechスタートアップへ投資を行っています。

彼が昨年行ったハーバード卒業式でのスピーチにおいても、継続的な教育の重要性や自身、起業のためのクラスを中学生に対して行ったと話しており教育に対して高い関心をもっていることが伺えます。またマーク・ザッカーバーグと彼の妻であるプリシラ・チャンは運営するChan Zuckerberg Initiativeを通じて彼らの持つFacebookの株の内99%を健康、教育、平等の3つの分野に投資していくことを明言しています。

この記事では、マーク・ザッカーバーグが投資をしているEdTechスタートアップを簡単にまとめています。尚、ここでは
(ザッカーバーグは継続的に投資を行っておりますので、今後も新しい投資先が出てきたらここに追記していこうと思っています。)

1. Panorama Education

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  • 創業年: 2012年
  • マーク・ザッカーバーグが参加したラウンドの調達額:400万ドル
  • これまでの調達総額:1600万ドル以上
  • 本社所在国: アメリカ

マーク・ザッカーバーグ最初のEd-Techスタートアップ投資先がこのPanorama Educationです。この企業では学校向けのサービスを提供しており、サイトによるとサービスの軸は以下の3つです。

1. 生徒のマインドセット教育(Social-Emotional Learning)

Social-Emotional Learning(SEL)とは、例えば正しい目標設定の仕方や、モチベーションのコントロールの仕方、といったマインドセットあるいは、それに準ずるスキルのことです。SELスキルを高めることで、その後の学校やキャリアでの成功率が上昇すると説明されています。(参考URL: SEL Impact)

2. + 生徒一人ひとりの学習進捗管理システム

上記のSELスキルがどの程度身に付いたのか、学校の成績の推移、出席率を一人ひとりの生徒に対して視覚化します。

3. 生徒、講師、親に対するアンケートシステム

生徒や親、講師に対して簡単にアンケートを取ることが出来、結果に応じて学校全体の状態を視覚化します。データは他のベンチマークとしている学校と比較することが出来、学校自体の改善に役立てることが出来ます。

現在、このサービスを現在6500の学校へと提供しているとのことです。

参考記事:
How One Lucky Education Startup Got Mark Zuckerberg’s Money

2. Mastery Connect

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  • 創業年: 2009年
  • マーク・ザッカーバーグが参加したラウンドの調達額:500万ドル
  • これまでの調達総額:3400万ドル
  • 本社所在国: アメリカ

MasterlyConnectは学校向けにマスタリーラーニングの進捗管理を行うためのサービスで、現在170ヶ国、250万人の講師がサービスを利用しています。マスタリーラーニングとは、グループに対して指導を行う際にマイルストーンごとの最低到達目標を定め、遅れている生徒に補充教材や講義を行うことで取り残される生徒を出さないようにする学習指導方を言います。

参考記事:
MasteryConnect Raises $5M From Mark Zuckerberg, Priscilla Chan For Personalized Education | TechCrunch

3. Newsela

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  • 創業年: 2012年
  • マーク・ザッカーバーグが参加したラウンドの調達額:1500万ドル
  • これまでの調達総額:2200万ドル
  • 本社所在国: アメリカ

Newselaは英語学習をしている人にとっては馴染みがあるサービスかもしれません。このサービスは有名ニュースサイトの記事から学習に役立つものを選び出し、理解度チェクのためのクイズやライティングの課題と共に教材として提供しています。ビジネス・インサイダーの記事によると2016年9月時点でアメリカの小中高の内75%で利用されているとのことです。

参考記事:
Newsela is in three quarters of American classrooms - Business Insider

4. Altschool

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  • 創業年: 2013年
  • マーク・ザッカーバーグが参加したラウンドの調達額:1億ドル
  • これまでの調達総額:1億7300万ドル
  • 本社所在国: アメリカ


AltSchoolは、一人ひとりに応じた学習コンテンツを提供する学校(AltSchool)の運営及び、その運営ノウハウと仕組みを他校へ提供することの2つのサービス提供を行っている企業です。Tメソッドを核としており、広く学んだ後に興味をもった分野を掘り下げていき(Tの上の線が、広く学ぶ部分で、Tの下に伸びる線が掘り下げる部分)、理解を深めると共に子供の探究心を鍛えるということを行っています。また年齢別にグループ分けをしておらず、様々な年齢層の子どもたちが一つの部屋内で学ぶのも特徴です。

参考記事:
Altschool Raises $100M From Founders Fund, Zuckerberg To Scale A Massive Network of Schools Around Personalized Learning | TechCrunch

5. brightwheel

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brightwheelは保育園、幼稚園向け(Pre-K School)に、親とのコミュニケーションを円滑にするためのアプリ、及びWebサービスを提供しています。このアプリを使うことで、子どもたちが学校で何をしているのかを写真やレポートを通して簡単に知ることが出来、また迎えに行くのが送れる場合や、早めに迎えに行く場合など簡単にボタンを押すだけで先生にお知らせできます。

参考記事:
Brightwheel raises $10 million to keep parents in-the-know about their kids’ day at school | TechCrunch


6. Byju's

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Byju'sはインドのEラーニングサービスです。2016年9月時点で550万回(現在は800万)ダウンロードされ、25万人が年間の有料プランを利用しています。このサービスは日本でいうとアオイゼミに近いもので、有名講師による講義動画、テストや学習コンテンツを提供してます。

The Economistの先日の記事によるとインドでは公共教育を提供するためのインフラが整っておらず、平均して先生の1/4が授業を休んでおり、10歳の子どもたちの内半分は7歳児レベルの文章を読むことが出来ないそうです。このような状況の中では、特に質の高い講義にいつでもアクセス出来るサービスというのは価値が高いものなのだろうと言えます。

参考記事:
Mark Zuckerberg invests in Byju through Chan Zuckerberg Initiative - Business Insider


7. Ellevation

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Ellevationは学校の英語講師向けに学習進捗管理ツールを提供しています。現在450の学校で利用されており、生徒一人一人の英語レベルを確認出来る他、生徒の目標設定、学習プラン作成、プラン進捗の管理などが可能です。

参照記事:
Jobs, Zuckerberg, Omidyar invest $6.4M in edtech startup Ellevation - Jobs, Zuckerberg, Omidyar invest $6.4M in edtech startup Ellevation

8. Andela

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Andelaは、アフリカ大陸から広くエンジニア志望者を募集し、6ヶ月間のエンジニアリング教育を提供した後、エンジニアを採用したい企業に彼らを紹介するということをしています。Forbsの記事によると2016年6月の時点では4万人の応募を受けた中で200人程度に対して教育を提供したとのことです。創業者は「アフリカの企業で活躍する次世代のCTOや起業家を生み出したい」と夢を語っています。TechCrunchでは今年5月にウガンダに事業を拡大したという記事があり、着実に実績を積み重ねているようです。

参照記事:
Andela Raises $24 Million From Mark Zuckerberg And Priscilla Chan's Fund To Train African Engineers

セブ島でユニークな活動をしながらフリーランスとして活躍する吉本壮馬さんから、行動で未来を切り開く姿を学ぶ

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今回は、このブログで初めてのインタビュー記事です。

吉本壮馬さん(以下そうまさん)のことは、wasabiさんの運営する「海外フリーランス養成講座」の中で知り、セブ市内の路上で筆文字を使った路上パフォーマンスをされたり、習字体験イベントを開いたりと、面白い活動をされているなと思っていました。

そんなそうまさんと先日、偶然セブ島で行われたパーティでお会いする機会があり、今回改めて時間を頂いてお話を聞いてきました。

今回のブログは、これからフリーランスを目指す方、自分の将来に不安があり別の道を考えている方、セブ留学を検討している方などに役立てばと思い書いています。

セブ島にやってくるまで

そうまさんは、元々高校卒業後マクドナルドで働き始め、そのまま社員、店長と順調に仕事をされていました。そんな中でも、将来は留学や旅をしたいという考えを持ち続けていたようですが、仕事が忙しいこともありなかなか動けないままになっていたそうです。

ところが2016年になって、プライベートでは彼女がアフリカ旅行中に交通事故で無くなるという悲運に見舞われ、仕事上でも大きなトラブルに見舞われてしまいます。そんな中で、「いつかやろうではなく、やりたいことは今やってしまうべきだ」、「自分の力でお金を稼げる力をつけよう」と、考えるようになります。

そこで、以前から気にかけていたアクトハウスというITと英語を両方学べる語学学校で半年間学ぶことを決め2016年4月にセブにやってきたそうです。

アクトハウス: IT×英語×ビジネス留学|アクトハウス

ライターの仕事を獲得するまで

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2016年4月から半年間のコースに入学したそうまさん、Webサイトの作成などを学んで現在は自分のやりたいことをWeb、リアルこだわらず実践に移していく期間に入っているとのことです。そうまさん自身は、学校で勉強する中で、Wordpressを使ったサイト作成などのスキルを身に着けます。しかしプログラミング自体を仕事にするよりも、ブログを通じて収益を上げていくことや、リアルな場での活動により魅力を感じることに気づき、様々な人に会って人脈を広げながら、仕事を作ることを目指していたとのことです。

そうやって動いていく中で知り合った語学学校経営者から、「セブと英語のWebマガジン:スタトリ」というサイトでのライターの仕事を紹介され、ここでライターとしての最初の実績を作ります。

カルカル市での野外筆文字教室から繋がった次の仕事

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また、そうまさんはブログにもある通り休日は、現地フィリピン人との交流を積極的に行っております。その中でカルカル市の学校向けに野外教室を開くというボランティア活動を行っています。

活動内容はこちら↓
http://sohmac.com/2017/07/31/calligraphylesson/

カルカル市のある学校では子供の数に対して先生の数が30対1というような状態で、きちんとした教育が出来ない状態になっているそうです。子どもたちがよりよい教育を受けられるよう支援したいと考えたそうまさんは、ある企業経営者と話していた際にセブに留学期間後も残って活動を続けたい、という想いを伝えます。すると、その経営者自身も社会に貢献していきたいという考えをもっており、そうまさんの想いに共感してくれたそうです。そこから

経営者の方: 「仕事は今後どうするの」
そうまさん: 「まだ探しています。」
経営者の方: 「それなら何か紹介するよ」

という話になり、また別の仕事に繋がったとのことです。

行動して、出会いを仕事に繋げる

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またお会いした日からつい数日前には、セブに新しく出来るレストランでマネージャーとして働くことや、その会社で新たに立ち上げるオウンドメディアに立ち上げメンバーとして関わることが決まったそうです。これもあるイベントでたまたま出会った経営者の方と、再度別の場所でお会いする機会を設け、マクドナルドでの店長経験を伝えたことから仕事につながったといいます。

こうやって話を聞いていくと、そうまさんは自分のやりたいことを追いかけているのですが、その中での出会いを上手く次の仕事につなげている、ということがよく分かります。

フリーランスとして活動を始める上で不安だったことは?

このように順調に未来を切り開いているように見えるそうまさんですが、フリーランスとしての活動を開始するのはやはり不安だったそうです。

不安の一つは会社で働いていると、毎月給与が振り込まれるという安心感があるが、それがなくなってしまうこと。また、実績が全く無い中では自身をもって自分の出来ることを伝えることが出来ず、それも悩みだったそうです。

しかし、「一度自分で仕事を獲得し、それを遂行するという経験を積んでしまえばそれ自体が自分に対する自信へとつながり、また次の仕事へとつながっている」と話します。

まとめ

そうまさんは、前職ではライター業をしていた訳でもないですし、海外で働くことが比較的容易なプログラミングやデザインの仕事をしていた訳でもありません。しかし、そんな中でも行動を通じて未来を切り開いています。

僕自身、セブに長くいるのに日本人コミュニティで人脈を作ったり、現地の方向けに何かをしたりということはあまりしておらず、そうまさんの行動力を今後見習いたいと思いました。

もし記事を読んでいただいた方で、今後未経験からフリーランスとしての活動を目指していきたいという方や、そうまさんの今後の活動を応援したいという方は、是非そうまさんのソーシャルアカウントや、ブログをフォローされてはいかがでしょうか。

Twitter: @Soh0806
そうまさんのブログ: Sohmac :そーまっく


また、僕自身は個人でWeb開発をしていくための知見や、教育のことなどについてブログ、Twitter(@atsuhio)で発信しています。興味のある方は是非フォローお願いします。

(注) この記事内の写真の一部はそうまさんより許可を取りそうまさんのブログより転載しております。

ProductHuntのChromeプラグインが最新のサービスを追いかけるのにオススメ

以前に、自分が作りたいWebサービスの見つけ方という記事を書いたのですがそのときに、常にアンテナをはっておくのが大事ということを書きました。ただそうはいっても意識的に情報を収集するのは大変という方も多いかと思います。

そんな方にオススメな情報収集の方法の一つががProductHuntのChromeプラグインを導入するというものです。

ProductHuntとは

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Product Huntは日本ではあまり知られてないかもしれないのですが、英語圏では非常に人気のあるサービスです。簡単に言うと、プロダクト版のソーシャルブックマーキングサービスで、毎日出てくる新しいサービスやプロダクトが登録され、それに対してProductHuntユーザーが「いいね」することが出来ます。こうしていいねの数が多いサービスが上位に表示されるというものです。サービスの中には、ProductHuntから来たユーザーだけ特別なサービスを掲載するなどしているものもあるくらい影響力があります。

最近ですが、以下の記事が話題になっていました。

Web界隈で最近気になるWebサービスとか集めてみた【2017年8月版】 - Brian'z Imagination

この記事を見て個人的にすぐ気づいたのが、紹介されているもののは(全部確認してないですが)最近ProductHuntで上位に上がっていたサービスがほとんどだった点です。そのため、こうした最近のWebサービスを紹介する記事が好きという方は是非、ProductHuntをチェックすることをオススメします。

ProductHuntのGoogle Chromeプラグインを導入する

このProductHuntですが、公式でChrome向けにプラグインを提供しています。

chrome.google.com

このプラグインを導入すると自動的にChromeで新しいタブを開いたときに以下の画像のようにProductHuntの人気サービス一覧が表示されるようになります。

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一番上には今日の注目サービスが表示されていますが、スクロールしていけばどんどん日を遡って見ていくことが出来ます。

こうしたサービスは、企業が運営しているものもあれば、個人レベルのものもあって、アイデア次第で個人でも面白いサービスも作れるということが分かります。

またこうした新しいサービスで日本向けにローカライズされていることは殆ど無いので、面白そうなサービスがあれば日本向けにカスタマイズして出来るものも見つかるのでは、と思います。

まとめ

もし、情報の収集に関して中々まとまった時間が取れないという方がいたら、是非このプラグインを利用して、スキマ時間にさっと最新サービスをチェックということをしていってみてはいかがでしょうか?

デザイン未経験者でも出来た7つのステップで初見離脱されない雰囲気イケメンサイトを作る方法

最近お話したスタートアップ代表の方から、サイトのデザインをどうやっているのかについて聞かれました。その企業の場合は中にデザイナーさんがいて、とてもキレイなデザインで羨ましいなと思っていたのですが、僕はデザイナーさんが居ない状態で無理やりやりくりしていることもあり興味を持って頂けたようです。

そんなわけで今回はデザインについて書いていきます。

目標: 初見で離脱されないサイトを作る

前回、前々回の記事を書くにあたって個人開発のWebサービスについて調べてみたのですが、個人的に分かったのがデザインにあまり力を入れてない開発者が結構多いなぁということです。これは結構もったいないことで、メラビアンの法則で考えてもほとんどの人は初見から数秒以内にそのサービスが良さそうなのかどうなのかを判断します。だから初見でデザインが微妙という場合、ほとんどの人は中身をちゃんと見ること無く離脱してしまうのです。逆に初見離脱を防げれば中身を知ってもらえる可能性が高まります。

個人開発でいきなりプロ並みにデザインを行うというのは本業がデザイナーでない限り難しいと思います。僕はイラストとか全然描けない人なのですが、そんな僕でも初見離脱されないくらいのレベルのデザインであれば何とかなっているのではと思っています。

以下は僕の場合していることを簡単にまとめてます。

1. デザインの参考になるサイトを集める

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僕の場合ですが、TechCrunchで新たに資金調達をした会社の情報をどんどんPocketに保存するということをしています。こうして集めた企業のサイトでデザインの良いものを、例えば「デザイン参考中」というようなフォルダにまとめていってます。

TechCrunch以外では、500 startupsやY Combinatorというスタートアップアクセラレーターに採用されたサービスのサイトも良くみます。なぜかというとスタートアップインキュベーターに入っているような小さなスタートアップで社内にデザイナーがいるケースはまれだからです。だからこうした企業のサイトデザイナは大体においてプログラマがやっていて、デザイン素人でも真似しやすいのでは、と思っているためです。

例えばY Combinatorの採択企業一覧はここから見ることが出来ます。

www.ycombinator.com

2. 分類する

こうやってどんどん情報を集めていってから、更に参考にするサイトを分類するということをしています。最初から調べるサイトを業界で絞っていたりするとこのステップは元々完了しているので、次のステップに進みましょう。

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例えば上の画像は、僕のGoogle Chrome上のBookmarkページでオレンジをメインカラーで使っている会社やロゴがオレンジの会社を集めています。これはリンガルボックスのロゴがオレンジ色でそれと合わせた色合いなど調べるためにフォルダ分けしたものです。オレンジって結構デザインが難しくて、画像を見ても何社からはブルー系のロゴに変更したりしています。

その他、僕の場合はEdTech系のサービスやSEOに強いサービスなどを分類しています。

3. デザインパターンが分かる

こうして色々サイトを見ていくと、分かることが色々あります。例えば法人向けと個人向けではデザインが全然違いますし、対象年齢層によっても違います。またAIスタートアップやエンジニア向けサービスなどは幾何学模様を多用していてかっこいいけど、他のスタートアップではあまり使ってないなとかということが分かります。その他にも最近はセクションを斜めの線で切るのが流行っているとか、グラデーション使ったサイト増えてるとか、埋め込み動画を使っているサイトはどんどん減っている、などということも分かります。例えば下の画像みたいなのは最近流行しています。

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4. デザインパターンの理由を調べる

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こうした傾向が分かったら、そうなっている理由を実際に調べてみるといいでしょう。例えば、埋め込み動画は一時期一気に増えてAirBnBなんかもしていました。でも今どんどん減っているというのはそれがあまり効果がないのかもしれません。

例えば、"hero embedded video good or bad"というキーワードで調べたらWISTIAのブログ記事が出てきました。

wistia.com

この記事では、埋め込み動画はロード時間を増加させてしまう、認知不可を増加させてしまう、実際にWistiaでは上手くいかなかった、というようなことが書かれています。

こうして一つ一つのデザインパターンについて使うべき理由や使わないほうが良い理由を調べていくと、自分のサイトでどのパターンを使おうかということも分かってきます。

5. 各コンポーネントごとに参考デザインを調べる

大まかなデザインパターン以外にも、ページ内の各パーツごとにも参考デザインを集めます。特にサービスのコアになる部分は念入りに調べます。例えば、リンガルボックスで言えば講師一覧画面や、講師詳細ページなどで他のサービスはどういう情報を掲載しているのかや、ページネーションは無限スクロールとページ別に区切るのとどちらが良いのか、など調べます。

6. 増やす減らす

上記のように情報を調べたら、増やすものと減らすものを考えます。参考デザインにはあってもこれは邪魔でしかないなというものはどんどん減らします。逆にこれがあればもっといいなというものは増やします。

ここまでやっていけば、自分のサービスのデザインについてどうしてそういうデザインにしているのかまで全部説明出来るぐらいになるでしょう。

7. 簡単に実現できるものだけ取り入れる

色々調べたら、このサイトめちゃめちゃいいなぁとか、これ真似したいというもの色々出てくると思います。リンガルボックスだってもっといいデザインにしたいし、このデザイン取り入れたら良さそうって思うものにたくさん遭遇します。例えば、最近僕が見て素敵だなぁと思ったのはHire by GoogleのGIFを使ったサービス説明。

しかし、僕の場合はイラストレーターが使えないので、1人で出来ることは限られています。CSSだってプロのマークアップエンジニアと比べたらお粗末な設計で、shame.scssの中身は増えるばかり。だからかけた時間に対して効果が相当見込めるのでない限りは、頑張らないで1人でもすぐに実装出来るようなものだけやることにしています。

まとめ

いかがだったでしょうか。これからサービスを作ることを考えているけど、デザインをどうすればいいのか考え中という方や、デザインに力を入れてなかったという方の参考になれば嬉しいです。

このブログでは、スタートアップのことや教育、1人で作るWebサービスについての知見などを書いています。もし興味がありましたら是非僕のTwitterやFeedをフォローして下さい。またプロのデザイナーさんや、同じように未経験からデザインをされているという方で、記事へのご意見やリンガルボックスへのダメ出しなどありましたらメッセージ頂けると嬉しいです!

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